春、夏の甲子園が中止になって気落ちしていることと思う。

私も平成の初期に野球に明け暮れた者の一人として、硬い皮でできた球を追いかけた先輩として物を言わせて欲しい。

今は気持ちのまま絶叫してもいい、泣いてもいい、行き場のない怒りがこみあげてもいい。(私も昨日、絶叫した)

でも、気持ちが落ち着いたら前を向きなさい。落ち着かない間はダラダラしてもいい。

私にも君たちと同じくらいの子供が居ます。勉強とスポーツに明け暮れていますが、今は団体競技なのに個人技の練習をしています(娘は悲しいかな、サッカーの名門に入ったけど、女子サッカークラブは伝統の壁で作らないようです)

これは子供に小さい頃から言ってる話です。

どれだけスポーツが上手でも、どれだけ名声を得ていても、例え夢かなってプロになったとしても、それで一生食べていける(それだけで生計の全てを賄って)人はほとんどいません、と。

運に恵まれて引退まで怪我せずプロでいたとしても、その後引退後はセカンドライフが待っているわけです。

そういうときに役立つのが勉強です。

運動と並行して勉強して、自分の得意分野、好きな分野で資格を取って人生の急変に備えなさい、と。

野球の話で寂しいことをいうと、それだけ熱中した野球も、残念ながら周りが一人減り、二人減り、最後は壁投げするしかなくなるくらい相手が減っていくでしょう。

何故か?

皆、高校を出たら車の免許を取って、会社なり、大学に進み、人生の設計を始めるからです。主体が野球から、仕事や彼女になっていくから野球が二の次になるのです。今回りにいる仲間が40歳を過ぎても同じ様に付き合っていたとしたらそれは素晴らしい! ですが、きっと一人か二人でしょう。

ただ、今の現状を逆手に取ることもできます。

将来、君たちが営業マンになって野球の話になったとき

「あの、コロナで甲子園が中止になったとき、○年生だったのです」と相手の営業マンと野球話に火をつけることができるかもしれない。

別に、工務店だって、消防士だって、弁護士だって教師だっていい。

君たちの進む道全てでそれを「利用する」ことができます。

君たちがテレビで流した涙にいたたまれなくなり、筆を取ったけど例のごとく励ましているように聞こえないかもしれない。(僕は現実を突きつけすぎるきらいがある)

でも、実は励ましています(笑)

野球をやっている時間より、その後の人生のほうが長い! 

人生が美味しいカレーだとしたら野球はその中に溶け込んでいるスパイスの一つです。

これからさき、沢山の調味料と材料で自分なりの美味しいカレーを作り上げて下さい。

キャッチボールの相手すら居なくなった神奈川の端っこに住む、元高校球児より

今を生きる若人の君たちに捧ぐ

コメント

アミ
2020年5月21日10:59

元高校球児のマサムネさん!
素敵です❣

マサムネ
2020年5月21日11:42

アミさん

勢いだけで書きましたけど、伝われば、と。  私は最高が3回戦敗退でしたので(しかも補欠)一流で最高のチームの気持ちはわからないですが、悔しさはバネになることを分かってもらいたくて書きました。一人でも球児が読んで「よっしゃ! やったるでえ!」と思ってくれれば幸いです。

まるこ
2020年5月21日16:59

高校野球に限らず、コロナのせいで悔し涙流している方が沢山いらっしゃるでしょうね。私はかける言葉が見つかりませんが、間違いなく歴史に刻まれる出来事だと思います。しかし長い人生何があるか分からないものですね。少しでも気持ちが切り替えられるような事があるなら大人はそれを叶えさせてあげれる様に力にならなくちゃかもなんて思います。

マサムネ
2020年5月22日10:04

まるこさん

真夏はダメでもね? 秋口にギリギリできないかな?と思ったり。 12月にやったら?とリビングでぼやいたら「3年生は受験だし、秋から新チームになるんだからダメでしょ!」と言われました。 じゃあ三年生だけ集めて混合チームを即席で作って(ポジショニングとか固まらないように)その大会をすればいいじゃん!と思ったけど黙っていました。(笑)沈黙はね?あれです。 高校生にも「大丈夫、心配するな(君たちの人生は)なんとかなる!」ですね!

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