昨晩、渋滞を避けて普段利用する所の一つ手前で降り、今朝テレビで被害の拡大を知り、そう見えないと思うけど、被災された方々、亡くなられた方々のことを思うと心が沈むマサムネです。

でも、他人様が亡くなった時、僕はいつも思います。

「昨日のあの人は、実は今の僕だったのかも知れない」と。

生というのは死の反対側ではなく、薄い薄いフィルムのようなものを境に貼り付いて離れない一心同体のものではないか?と。

ここを普通に読むことができる僕らには命がまだあり、生きてなし得るなにかがあるはずです。

なので、僕の経験を記しておきます。

台風が直撃したのは八時過ぎくらいでしょうか? 予報では千葉の方へ中心がそれたと2回くらい出ましたけど、蓋を開けてみたら駿河湾から伊豆半島松崎へ上陸して北東へ進んでいる、と。

風がほぼ止まり、雨が垂直に降ってるのを見て

「今。目が上を通っている。吹き戻しが過ぎたら出るぞ!」と荷造りをしました。

本当は混雑する道路がスッカスカなのを期待して246から環八を抜けて17号で新大宮バイパスへつなぐ道を行きたかったのですが、Fヨコ(FM横浜)で「多摩川が世田谷区らへんで氾濫!」とニュースで言ってたので急遽、ルートを変更して246号線から129号線へ橋本五叉路を抜け16号で八王子バイパス経由、拝島、福生(横田基地)入間、狭山、川越経由、指扇駅前、宮前インターから新大宮バイパスのいつもの道に変更しました。

いつもと違ったのは「大型トラック」(荷物を運搬する車)類がほとんど居なかった事、コンビニ、飲食店、ガソリンスタンドの八割くらいが閉まっていて「街が暗かった」事、車の絶対数が少ないのですっ飛ばしてるわけでもないのに2時間で西大宮区役所前を通過していた事、です。

出る前に城山ダムの放流で相模川を、増水で多摩川、入間川、荒川、利根川を渡れるか?というのが不安要素でしたが、国道で通行止め、冠水の場所は一箇所もなく無事に? 予定より一時間も早く権現堂の駐車場へ停めることができました。

僕はそこで仮眠をして最後の利根川を渡り、実家へ戻ったのですが、なぜか普段一台も車が居ないのに溢れるばかりの車でした。(何故だ?)

車の外でコショコショ話すので一時間ぐらい寝たら出発しました。

利根川を渡る時、道路のすぐ下まで水が来ていて「渡ってる時に橋が崩れたら死ぬな」と思いながら古河市に入りました。

栗橋側の堤防には消防車が何台も停まっていて危ないんだなというのを感じましたけど、橋を渡ってるときは本当にドキドキしました。

幼少期、よく氾濫していた向堀川はほぼ氾濫してなかったです。

こっちに来てから知ったのですが、古河と総和の間には「大山沼」という沼があり、それを干拓して今の農地があるのを知りました。

郷土史って面白いです。

うちの近所にも渡良瀬遊水地を作る時に谷中村から転居を余儀なくされて広大な農地を代替え地として貰って住んでる人が居ますが、遊水地の所に先祖が居なければあの農地はなかったんだろうな?と思います。

あれだけ大きな土地を持っていても先住の大規模農家には頭が上がらないらしいです。名字を書くとあれなので伏せて書きますが、偉そうにしてる土地持ち農家でも頭の上がらない農家がいるんだな?と知って勉強になりました。

今回、珍しく一度もツナギを着ずに帰ってきました。

作業という作業をしませんでした。

畑にも行かず、家の保守作業もせず、実家に戻り、「何?! 来たのぉ?」といわれ丹沢の井戸水と干物を置いてジャガイモと玉ねぎと交換して(笑)

「何も手伝わないで野菜だけ貰って悪いね! また来月くっからさ! あと、雨降ってるから外で見送らないでいいよ!」

と帰ってきました。

台風通り過ぎて3時間くらいすれば高速道路も通れるだろう、とたかをくくっていたのですが見事に外れました。

首都圏の高速道路は実家のテレビで確認しても(データ放送の交通情報)全部真っ黒、通行止めでした(笑)

あんな交通情報見たことなかった!

で、4日経っても中央道の八王子から西、西湘バイパスは通行可になってなく、土砂崩れにも水没にも合わずに無事に行き帰り走れたというのは運が良かったとしかいいようがないと思いましたね。

奇妙なことに箱根の被害は実家のテレビで見ていたのですが、小田急線の不通区間についてはラインで知りました。

今日はこれ以上は長くなるので止めますが、道路が空いていて面白かったぜ! というポジティブな要素より、人が死んでいるので「我々に今、できることは何か?」というのを真剣に考えるきっかけになりました。

被災者の方はこの日記を読むことはほぼできないでしょうけど、一日も早い日常が取り戻せるように願っています。

「力のあるものは力を、お金や物がのあるものはそれらを、両方ないものはせめてあいてをいたわる心(慈悲)を!」(手塚治虫 ブッダの中のセリフより)

最後に、不幸にも亡くなられた方々のご冥福をお祈り申し上げます。合掌

コメント

まるこ
2019年10月15日19:45

あの台風の中、しかも一級河川を超えての帰省。ヒヤヒヤしました。
そうですか!やはり利根川もそんな感じだったんですね。小田原からだと酒匂川や相模川、多摩川、入間川、荒川、利根川…ざっと思い浮かべてもこんなに。
それに支流やら入れたら。アワワ。怖い!!
こちら私の知らないところが冠水浸水していた様で。例の栄高校付近の某マルエツにも行けなかったらしいです。ご両親が「何で来た!!」って気持ち分かる気がします。大事な息子さんにもしもの事があったら…。
兎に角ご無事でなによりでした。ご実家は被害無かった様ですね。
お陰様で古河のお母さんのお宅も無事でしたがご近所さんに誘われて避難所へ行ったそうです。

マサムネ
2019年10月16日1:06

まるこさん

本文には書きませんでしたけど、行かないときは(様々な事情でいけなくなったときは)電話するから!前もってと連絡したので道路の寸断で向こう側に渡れなくなった時点で電話しようと思っていましたが、すべての橋は渡れて何事もなかったように実家についてグウグウと寝ました(笑) 僕が通った時、ローソンは営業していて、丸亀は閉まっていましたけど、夜更けに丸亀の店舗見ると無性にうどんが食べたかったです。(勿論、その時間はどこもやってなかった) あの時間でスタンドは17号バイパスに入ってからの宇佐美しか開いてなかったですし(あの辺りで)17号に入っても車線はスッカスカでした。 僕の人生であんなに新大宮バイパスに車が居ないのは初めて見ました。 ふざけたインスタグラマーなら3車線の真ん中の車線で寝転んで写真取れるくらいです(笑) 普段そんな事やったらね? ぺっちゃんこです>< 避難所については「定員オーバー」という避難所が古河市も小田原市もあって今後の課題だよな?と思いました。 うちは猫が居てゲージに入れるとニャアニャア鳴くので連れていけないよな?と。

万が一猫と避難するときは車の中に避難ですね。(一応一匹ずつのゲージはある) それと、ゴムボートが2階に置いてあったので冠水したときは猫のゲージをボートに乗せて人は各自の技量で泳いで避難(笑)でしたね。 全く報道されませんがうちの奥の低い集落も冠水して膝丈くらいまで水が入ったみたいです。

仕方ないのかも知れませんが、人が死んだ、甚大な被害が出たところばかり報道するのはどうなのかな?と感じました。

また気持ちが落ち着いたら色々と感じたことを記しますので気が向いたら読んでみて下さいね。

コメントありがとうございます。

お気に入り日記の更新

この日記について

日記内を検索