今日は珍しく、一日雨だった。

前日に知った「高畑百合子短期間交際で結婚!」のニュースに涙する僕のようだった。

年明けで交際して結婚なら俺にもチャンスが!なんて思ってしまうのが男の性。

BSのニュースの方に回って見られなくなるのをちょっと寂しくしていたのだけど、まさかこんな報道でね?

けど、そこは抜け目のない私。

「玉巻映美」という子を見つけていた(笑)

「高畑百合子」をググって、「玉巻映美」をググれば、多分、「マサムネさんってこういう笑顔の人が好きなのね? ふふふ!」って思う人は世界中に五人くらいしかいるとかいないとか?

とにかく、ほおって置くとどこまでも気分が滅入るので(他人の幸せは僕の不幸だ)今日は裾上げで余ったジーンズの切れ端を半纏のあて布にして補修していた。

すると、降り止まぬ雨の向こうから遅い電話が鳴った。

「・・・・・・さんのおじいさんが亡くなったらしくて」

通夜は日曜だけど、親子3代仲良くしてくれている家の方が亡くなったと。

詳しくは知らないけど、小田原では有名なお店の厨房で働いていて、多分生涯調理場人生だったのだと思う。

年末には腕をふるい、おせちやちょっとした料理を近所におすそ分けする「元」料理人のおじいさん。

怒っているのを見たことがなく、いつのニコニコ穏やかな人であった。

一度、そちらのお宅へ伺い、息子、娘と合流して帰宅するという妻の電話に相槌を打って、雨の中傘を指して近所のスーパーへ向かった。

自動ドアを抜けると何故か葬祭場のBGMぐらいの音量でドビュッシーの「月の光」のピアノが流れていた。

買い物をしながら明日からはもう料理をしないおじさんのことを考え、明日から料理を(多分)する僕はささやかだけど、その料理に一生を捧げた命に向かうべく、安いワインを買った。

料理はできた、用意も万端、けど、誰も戻ってきていない。

ついに某番組で玉巻映美が出てきたので亡くなったおじさんの一生に「献杯」をして最初のワインを一口、二口と飲んだ。

僕がもし、79才で旅だったとき、こういうふうに杯を献じてくれる人はいるだろうか? 割とシリアスな脳内とは別に玉巻アナはニッコリと笑っている。

ワインが半分に減った頃、残りの家族が戻ってきた。

電撃結婚した女子アナ、それと入れ替わるかのように表舞台に出てきた女子アナ、一生を料理に捧げた男性の死、まだどこへも行かない自分。

こういう日には猫も来ない。

外の雨はまだ降り止まず、スーパーで耳にしたドビュッシーがずっとそのメロディを奏でていた。

コメント

まるこ
2019年3月1日8:57

マサムネさんの眼力すごいですね!
めげずにニューフェイスを探す力に脱帽です。
素朴な疑問なんですけど…
マサムネさんってアイドルとか芸能人よりアナウンサーがお好きなんですね??
お気に入りのキャスターがいればニュース見るのも楽しいですね。

マサムネ
2019年3月1日12:36

まるこさん

眼力というほどのものではないですが、贔屓にしてるチャンネルはありますね^^

フジと読売はちょっとキャラが違う気がします(人事の好み?) NHKとTBSはなかなか好みがいい感じです。 女子アナって声から入るからまず、音質が耳に合わないとダメかもです。アイドルといえば、中山忍とかウインク、芸能人だと誰だろ?うーん・・・・・。三雲孝江さんとか好きですね! もちろんヤギザーズの中江さんも好みです(向こうは好みじゃないだろうけど) 雨は引き続きやみませんね。。。。。

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