命の重さに重い軽いはない

最初に断っておきます。

病気になった池江さんを貶める文章ではないです。

ただ、僕の歩んできた道とこれから彼女の生きる道とで意見の相違が思いの違いとして現れてしまったら申し訳ないです。

皆さんのお耳に入ってるようにあの池江さんが白血病の告白をされました。

僕は昨年、骨髄バンクから封筒が届き、最終選考の三人に選ばれた神奈川のハズレに住んでいるしがないオッサンです（笑）

正直、姿の見えない、可能性が何万分の1の人が病気になったときの備えとして登録して置いて10年以上、なんの連絡もない時は自分の健康体であることを軽んじていたように思います。

何かの縁でこの文章を読まれていて、献血ができる健康体の持ち主で投薬治療等されていない若い人（52歳位まで）であれば、是非、骨髄バンクへの登録をお願いしたいです。

木下ほうかさんは実際に提供を体験された数少ないドナーの一人です。

僕は残念ながら選ばれませんでしたけど、カウンセリングや検査などで自分の命が見たこともない誰かの役に立つということを体験してその後の人生観が変わりました。

提供しなくてもこれだけの経験なのですから、提供した人は何者にも代えがたい経験をされたのだと思います。

で。

本題です。

名もしれずに提供者を待つ人と、スポーツで将来を期待されている若い女性の人と命の重さは違うのか？

「違わないはずだ」

と言いたい。

ただ、マスゴミはより餌によってくる魚が多いものを好むので大義名分よりも実を取る傾向がある。

これからたくさんの報道によってその治療経過や、方針、実際の声なんかも明らかにされると思う。

白血病など（再生不良性貧血なんかも含んで）の病気にスポットが当たるのはいいことだと思う。

でもね？　僕から見たら池江さんが苦しもうが、名も知らぬオッサンが苦しもうが同じ命なんですよ。

そりゃあ男子として見ればね？若くてピチピチの将来有望の命がね？助かって僕のほっぺにチュとかしたら最高ですよ！

でも、実際はそうじゃない！（真面目）

病気というのは誰にでも起こり得ることだし、助ける方は相手の状況を加味して助けようなんて器用なことはしない。

若年性の急性のものはね？　などということはここでは書かない。

僕だってそりゃあ東京五輪で金メダルと取る池江さんをみたい。

あと、18歳でまだまだこれからなのに今選手生命どころか、その優秀な種がその代で途絶えてしまうのは人類史上の損失であると思う。（基本対策を取らない限り、骨髄移植した人は生殖機能を失います）

おそらく、国民の半分以上が白血病に対して関心も対策もなにもないような気がする。

そんな中であえていうなれば、神様が国民的ヒロインを使って白血病の認知キャンペーンを始めたのだと思ったら。。。。。。。。うーん、そうは思えないなあ。

僕は割と、生きた。

僕の余命をすべて失ってもいいから彼女が救えたらいいなと思う。（本音）

僕なんかが生きていてもあんなに沢山の人に感動を与えることなんてできないと思う。

故に、なぜ神は（神がいたとして）彼女を病気にして僕を健康体にしているのか？と思う。

ただ、最初に書いたように、生きたいと思う命があれば僕ののっぺりとした命なんかよりは生きたいと思う人が生き延びてもらった方がいいなとはひっそりと思っている。