佐野の思い出

ネタを頂いたので佐野について。

栃木には「宇都宮」「佐野」「足利」など、戦国大名の名前がついた都市が割りと多い（実は全国にあるのだけど）

僕が佐野に入り浸っていた頃、堅城「唐沢山」なんか見に行かず（まだそういう城郭と都市の成り立ちに興味がなかった）佐野と言えば（厳密には佐野じゃないけど）「大平山」と「佐野ラーメン」だった。

「おぐらや」（古い方の）については何回かカイた気がする。逆に言うと他の店も入ったけど、「ラーメン食いにいくべ！」といったらおぐらやだった。

佐野の町中を左に見ながら外郭道路のような道を走る。

郊外へ出て切り通しのような所を抜けてT字路を右へ曲がってすぐ右側。

一軒家を改築したような作りで入ると大広間みたいな座敷。

手打ちの麺が汁によく絡み旨かった。

残念だけど、今検索をかけると「新しい」おぐらやが出てきてしまう。

申し訳ないけど新しい方で食べたことがないので「美味い」とも「不味い」とも言えない。

実はこれも郊外にある「佐野厚生総合病院」に数ヶ月通っていた。

今でこそ起き上がれている父が事故でICUに入っていたのだ。

恥ずかしい事故だし、その後の彼の半生にも関わってしまうので詳細を書くのは省くけど、背骨だけが砕けた。

運ばれた病院に日本で三本の指に入る背骨の権威が居たので後遺症もなく、起き上がれるようにもなった。

僕が実家にいた頃だからかれこれ20年くらい前のことだ。

ものすごい早いバッティングセンターがあったり、大根そば、佐野ラーメン、フライングガーデン（昔はハンバーグのソースが出しッパだった）など、様々なところでご飯を食べた。

実はハンバーグソース出しっぱは不衛生ではないか？と社長室アテにはがきをカイたのは僕だ（笑）

その後、何度か古河のフライングガーデンへ行くけど、ソースは冷えていてどこからか持ってくる。

けど、そのきっかけはバッティングセンターの近くのフライングガーデンだった。

北関東で勢力を拡大してるけど、今のところフライングガーデンもベイシアも東京から南へ進出してきていない。（似たような物を出すチェーンが増えてしまった）

となんだかまた食べ物の話になってしまった。

多分だけど、箱根湯本の「日清亭」のラーメンが佐野ラーメンに近い（近いなんていったら怒られるかな？）日清亭は夕方行くとビールが安い！　ただ、観光地なので混んでることが多い＾＾

ラーメンもコーヒーも割りと凝って食べに行ったりしたのだけど最終的にいつも同じ味の日高屋でいいじゃん（笑）と思うし、フィルターを濡らしたり、温めたり、一杯のコーヒーのために費やす時間ももったいないのでエスプレッソマシンにした（豆が同じならいつも同じ味）

こだわりが行き着く先が「面倒だからこれでいいや」というのは僕の人生において割りと多くある。

これが多分、一流の職人になれない理由なのだと思う。

手に職持って生きてる人っていいなあ（遠い目）

※いや、僕だって昔はもっていたんだよ！　ほ、本当だってば！