マテバシイ

2014年12月5日 エッセイ
先ほど、リンク先のアミさんのところでナッツのお題を頂いたのでそこのコメントに書かなかった(これは長くなるので自分のところで書こう)お話。

特に順序はないのですけどアミさん所を読んでから来ると時系列がよく分かるでしょう(時系列はわかっても僕の文章がわかる保証はありませんが><)

僕は貧困の中で育った。(なんだ突然)

米飯だけはジャーの中にあったので主食には困らなかった。

オカズがないときは「アジシオ」「ミソ」を手につけておにぎりにしてそれを食べながら出かけた(食ってから出かけろよ!)

当然、お店でお菓子なんか買えるような金ももっていなかった。

今みたいにゲーム機もはやっていなかったし流行りだしても数年間うちにはなかった。

遊ぶものは廃材などを利用して自分で作り(剣や鎧のようなもの)喉が渇けば公園の水を飲んだ。

僕の小学校へ通う通学路には小さいお稲荷さんがあってそこの裏手には大きなシイノキがあった。(今もあったような?)

※実はこのシイノキ(正確にはシイノミを取ることで)でちょっとした事件があり学校に呼ばれて叱られる騒ぎになるのだけどここでは書かない。

野球帽一杯にシイノミを拾って自宅へ帰る。

寒いのでゴミを燃やす(昔は家の庭の端っこでゴミは燃やしていた)

そうだ!! このシイノミを焼いて食べてみよう!ということになった。(最初に食べたこのシイノミだけが当たりで他の樹の実は焼いてもとても食べられない代物だと気づくのは後々である)

シイノミはブロック塀などで頭を削って中身(食べられるところね)を名札で掘り出すと笛になった。

空腹とは恐ろしい物でいい感じに焦げたシイノミはとても美味そうで実際食べてみると美味かった。

くりから甘さを抜いたような味だけどそのほんのり甘いのが(普段甘いものなんか食べられないので)「シイノミは美味い!」という印象を僕に与える事になった。

さて、シイノミは乾煎りすれば食べられるのだけど、すぐに食べないととても硬くなる。

外の殻をペンチで上手に割るのも手間だけど割る、焼く、食べるを順序良くこなさないとたくさんは食べられない。

というか煎った後硬くなる事を知ったのはつい最近ですが(笑)

シイノミの中身は乾煎りすると見た目アーモンドっぽい。

けど、煎って置いといたものはかなり硬く、多分歯を痛める(笑)

温かいうちにすぐ食べれば大丈夫です。

万が一日本が壊滅的食糧難になったら「シイノミはなんとか食える」とおぼえておくと生き残れるかもしれません(笑)

ちなみにクリとシイノミが落ちていたら間違いなくクリを食べますけどね?

あと、その殻の硬さからか、マテバシイは発芽率が悪い。

実は子供が拾ってきたドングリを発芽させて少々育てているのだけどマテバシイはやっと一本発芽して育ったのに枯れてしまった。

発芽率が高いのは「クヌギ」(85%くらい)去年拾ってきたミズナラも結構高い。ウラジロガシ(シラカシかな?)やマテバシイは低い。

クヌギは紅葉がきれいなのだけど、唯一葉っぱがオチないので冬の見た目がちょっと・・・・・。(春先には新芽が出るので枯れ葉は落ちるけど)

カシの仲間やマテバシイは常緑なので冬でも青々としています。

クヌギとミズナラは落葉樹なので葉っぱがオチます。

そういえばドングリを拾って来て育てている人を「ドングラー」というらしいけど、僕はドングラー五年目くらいです。

とっても美味しい柿を食べたあとでその種も植えて後で柿の実をという野望のもとに植えた種は一本だけ今年発芽した。

ニューサマーオレンジだかなんだかわからない果実もたくさん芽が出たのだけど植える植木鉢も場所もないので小さいまま発泡スチロールの容器に入れてある。(かなりの量が発芽した)

実はとある筋から手に入れた「イオウジマトウガラシ」も発芽して三年かけて今年結実した。

本土で育ったものは辛くないとネットで調べた後躊躇せずにガリ!とかじったら「ものすごく辛かった」

今年は実がなってるので温室を買って二階に置いてある。(それまでは温室にいれずに二階においたので冬は落葉して春に新芽が出ていた。

謎のミカンの木やクヌギの若木は人に上げるくらいアリます(笑)

トウガラシも近所のオバサンに三粒くらいあげました。

もしそれ欲しい!という人いましたら差し上げます。

トウガラシかじって口がヒリヒリしても僕は責任もてません。

控えめに言ってすごおおおおおく辛いです。

辛いの苦手な人は倒れちゃうかも?

と、またシイノミの話から別の実の話になりましたが、まあそこはあれです、「無駄なように見える話でも実のところは実りある話」ということでいかがでしょうかね?


コメント

お気に入り日記の更新

この日記について

日記内を検索