メモ

2014年2月14日 読書 コメント (2)
神奈川の酒蔵の本を読む。

東京に次ぐ大規模消費県なのにサケの消費が(特に地元産の)人口に比例しない。

三増酒(醸造アルコールと糖類を添加したサケ)から本当のサケへの移り変わり。

味については殆ど書かれていない。

最後の第四章はとてもおもしろく読ませていただいた。

読みながら「酒匂川」のワンカップをレンジでチンして飲んだのだけどこれがまた旨い。

上で書いてある醸造アルコール入りだけどw

・なぜ日本酒が飲まれなくなったのか?

・廃業した理由は?

・これからのサケの向かうべき所。

皆さんが知ってるように日本酒はコメから作ります。

日本の農業は国を巣食うJAのことは置いといて衰退しています。

水・コメ・人が一体となってサケは作られます。

しかも、同じワインの木を別のところに植えて同じように作っても同じ味にならないように土地土地で作られるサケ米(山田錦とか若水とか)で味が変わる上に作りてと酵母の働きで微妙に品質が変わってくるのもその「面白さ」です。(言ってみればボージョレーのような)

バンバンCMを打った大手とそうでない所の差、神奈川というのは実のところサケづくりに適してないのか?というぐらい地酒を知られていません。

「丹沢山」「箱根山」 「報徳娘」「曽我の誉」「酒匂川」

これ以外に山中さん所の「長鶴」保田さんところの「舞姿」などが神奈川県西部だけでもあるわけです。(実は二軒とも酒以外のことで知り合いです)

先日中川温泉に行く途中、藁葺きの資料館に寄ったら正面に酒樽らしきものが積んでありました。

そこには「高優」とあり分かりそうな人に聞いてみると

「もう飲めない」 と。

長鶴は小田原市扇町、舞姿は南足柄市岩原、高優は山北のどこかで作っていたもう飲めない酒です。

その本によると伊勢原の酒造会社が二番になった時、県内で一番の生産量を誇ったのが山中さんのとこらしいのです。

山中さんは清水町で酒販店を今でもやっていますが、サケ作りからは撤退しています。廃業には色々と事情がありますのでそのへんは書かれていません。

実は僕、中伊豆でバーを運営していた時地酒を置こうと山を降りた所にある「万大醸造」に出入りしていたことがあります。

発泡性の日本酒などはここで知りました。(実は今でもたまに買いにいきます)

水だけに関して言えば、神奈川の水より、中伊豆の水のほうが旨いです(あ! それ言っちゃダメw)

だから同じカクテル、水割りを作っても味が違うんです。

ぶっちゃけていうと、山づくりが土地づくりにつながり、水が植物を育てて、サケを仕込むので檜だらけの人工林がうまい水を作るとは僕には思えません。(実は檜だらけのほうが酒造りにはいいのか?)

日本酒の衰退は日本の農林業の衰退と比例しています。

旨い酒を作るには酒造りに適したイイ米がいるからです。

オマケに日本がいくら努力しても空から某国が排出した得体のしれないPM2.5がこの清浄な(清浄かあ?)大地に降り注ぎます。

じゃあ旨い日本酒を作って生計を立てるのは無理か?と思われがちだけど潰れる蔵がある中で潰れないクラもあるわけで結局はやり方しだいなんだよなあ。と思うわけですよ。

※極力批判したい心を抑えて書きました。それでもちょびっとばかり政治的な意見が入ってしまったことをお詫びします。あとは秘密に書きますね


コメント

きぃやん
2014年2月14日22:02

うちは親父が百姓してまして一概にJA悪ってイメージではないです。ブランド化などなかなか個人では難しい問題あと販路拡大などと頑張ってもいます。
ただやはり努力してない人もいるでしょう。
今の農業ではJAなくしてはできないという現状もあります。

マサムネ
2014年2月14日22:12

あ、はい。農業の発展のためには尽力したかもしれませんが、実際にそれ以外のことで民業に食い込んでるのが実情で僕はそれを危惧しているのです。郵便局が叩かれてJAが叩かれないのはやはり自民党を支えているからですかね? あ! 政治的なこと書かないと決めたのに思い切り書いちゃった(汗)

販路は世界に向けるならJA要らないと思うのは素人だから僕は思うのかもしれませんね。 

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